人が辞める理由

労働と釣り合いが取れているか

意思決定は組織の一員として行うものの他に、退出の意思決定というのもある。これが奥が深い。

一般的には、嫌だから会社を辞めると思いがちだが、不満を口にしているのに辞めない人がたくさんいることがわかる。

 

参加を続けている人は、お金もそれ以外のものもすべてひっくるめて、労働と釣り合っているから参加を続けている。これを組織金均衡と呼んだ。

 

■組織均衡論

1.組織は、組織の参加者と呼ばれる複数の人々の相互に関係した社会的行動のシステムである。

2.各参加者、各参加者集団は、組織に貢献をしたお返しに、組織から誘因を受け取る。

3.各参加者は、提示された誘因が、求められている貢献以上である限り、組織への参加を続ける。

4.様々な参加者集団が提供する貢献は、組織が参加者に提供する誘因を作り出す資源である。

5.故に、組織に「支払い能力がある」、すなわち組織が存続するのは、十分な貢献を受け、それを基に十分な誘因を提供し、それで更なる貢献を引き出せるときのみである。